WETSUITSの話2

ネット販売や大型スポーツ店で売っているウエットスーツの値段を見ると笑ってしまうほど安い。3mmのフルスーツで約¥7,000だった。本当に一桁違うよね。凄い。違った意味でどれほど凄いのだろう。

冬のスーツでも¥29800とかざらにある。しかも某大手サーフィンメーカーの海外から直輸入もの。そう前回の話にも出たが、海外ではカスタムオーダーせず、サイズで選ぶ、そして大量に同じものを作る。


以前カリフォルニアの有名なライダーがサーフボードのプロモーションでGAIAに遊びに来た。彼は長身でベジタリアンなので細身だった。手脚は長いが痩せている。USAサイズのLを着るとガバガバになりSサイズだと胴体や腕周りはぴったりだが袖や裾が以上に短い、背丈は短すぎて股に食い込む。しょうがなく中間のMサイズ。かわいそうに冷たい水で2時間のサーフィン後震えていた。見かねた日本サイドがオーダーで作って上げると、とても感激してその性能とフィット感に感動していた。


そう、こんなスーツがあることすらそのアメリカ人の、しかもプロサーファーなのに知らなかったのだ。最近の日本では、ネットや量販店しか行かない、なんちゃって波乗り人たちもこれと同じ現象を起こしている。先輩や横つながりがなく、一生懸命ネットで情報を仕入、量販店やプロショップでも聞き込みをして、なにも現場を知らないので値段で決定してみる。残念!ボタンのかけ間違いは何年後かにひびいてくるのだ。


さてさて、かたや¥7000本物は¥70,000、中間どころで¥30,000.パパのおこずかいでは中間どころでいきますか!

根本的に、値段で選ぶのか、その機能や格好よさ(これが重要)で選ぶのかそこが大きな価値観の違いと分かれ目だ。

そしてサーファーとなんちゃって君との大きな違いなのだろう。


少なくともなんちゃって君たちには、海の中で危険な行為や迷惑な行為だけでもやめてもらいたいと願うばかり。ウエットスーツの選び方でここまで話が波及する。サーフィンを通して何かを感じ、自分のライフワークに大きくかかわるものなのであれば、自ずとその部分に価値を高く感じているはずです。メディアや流行に惑わされず、良質で納得の物を見る目を養い使っていきたいものですね。そうすれば、きっと貴方の近くには本物サーファーが存在し、貴方自身もサーファーになっていることでしょう。